通信制高校に通っていると、どうしても周りの目が気になりますよね。私も経験したことがあります。
どうしてこんな時間に制服の子がいるの?と思われるのが怖くて、転校したばかりのころはビクビクしていました……。
ですが、周りの目ばかり気にしていたら本当に大事なことに集中できなくなってしまいます。今回は私の経験をもとに、どんなときに周りの目が気になったのか、どうやって周りの目を気にしなくなったのかなど、考えたことや工夫したことを書いてみたいと思います。
もくじ
登校時間(1時限目)が遅い
9時台に電車に乗ることへの怖さ
通信制高校は1時限目が始まる時間が遅めに設定されているところが多いです。
詳しい理由はわかりませんが、朝に弱い生徒への配慮だろうと思います。単純に朝が弱いだけならまだしも、不登校の問題には起立性調節障害などの病気が関わっていることが多いですからね。不登校経験者が多く通う通信制高校ならではだと思います。
ですが、一般的な高校では9時には授業が始まることが多いですよね。
そのため、9時以降に電車に乗っていると「大人から怪訝な目で見られていないだろうか?」とビクビクしていました。制服を着て電車に乗ることが一時期とても怖くなってしまったのです。
遅刻をしているわけじゃないんだ、私はちゃんと授業に間に合っているんだ……と誰かに言い訳をするように心の中で呟きながら電車に乗っていました。
転校したのがバレるかも……
また、転校したことで通学ルートが変わり、登校中に近所に住んでいる中学生の頃の友人に偶然出会うこともありました。
「あれ?今まで見かけなかったけど、同じ時間の電車だったんだね」などと言われ、冷や汗をかいたことがあります。
私は有名進学校から通信制高校に転校したことを秘密にしていました。「転落した」「落ちぶれた」と思われるのが怖かったのです。
そのため、昔の友人に声をかけられても「うん、このルートからでも登校できるんだ」とぼかすようにして話していました。
制服が変わった
地味な制服から一転、かわいい制服に
私の通っていた通信制高校にも制服がありました。
購入は自由で、制服を着るかどうかも自由、何を着て通ってもよかったのですが、せっかくだからと購入して着て通っていました。デザインも可愛かったですし、着ないと通信制高校の一員として認めてもらえないような気がしていたのです。
ですが、制服が変わったことで昔の友達に出会ったときに「そんな制服だったっけ?」と言われるのではないか、とヒヤヒヤしていました。(有名高校に通っていたことの弊害がこんなところに出るとは思いませんでした……。)
近所の人の目を気にする
一番つらかったのは、近所の人の目を気にしてしまうことです。それも、私だけではなく母も気にしていたのがつらかったです。
登校時間が遅くなったこと、制服が変わったこと……これらを昔の友人に指摘されてもぼかすことができました。
しかし、近所の人はよく見ていて、今までと生活のルーティンが変わるだけで「そういえば、〇〇ちゃん最近〇〇だけどどうしたの?」と両親に声をかけてくるような環境で暮らしていました。住宅街で田舎、近所の人が高齢だとこの傾向が強いかもしれません。
周りの目を気にしなくなったのは、自信がついたから
毎日登校できないことに後ろめたい気持ちがあった
結論から言えば、私は通信制高校自体に後ろめたさがあったのではなく、毎日登校できないことに対して後ろめたさを感じていました。
そのため、高校3年生になって毎日登校ができるようになると、少しずつ自信がついてきて、
「私は毎日学校に通っている。他人から何か言われる筋合いはない」と堂々とすることができるようになってきました。
そう思えるまでがつらかったですが、自信がついてからは周りの目を気にせず高校生活を楽しめるようになりました!
自信をつければ周りの目が気にならなくなる
通信制高校に転校することになる子は、自信を失ってしまっている場合が多いと思います。私もまさにそうでした。
だからこそ、失ってしまった自信をどんな形でもいいので復活させることが大事だと思います。
例えば、毎日登校を目指すだけでなくバイトを始めてみるでもいいですし、家で勉強を始めるでも、ボランティア活動を始めてみるのでもいいのです。
そして、自信をつける過程で何より大事なのは他人と比較しないこと。自分のペースを保ちながら自分にできることを少しずつ増やすのが、自信をつけるコツです。
気になるようなら専門家に相談を
もし時間が経っても慣れず、周りの目が気になるという場合は専門家に相談するのがおすすめです。通信制高校ならスクールカウンセラーがいると思いますので、頼れる先生などに相談して予約をとりましょう。
スクールカウンセラーについての詳細はこちら。
結局、転校は秘密にしたまま卒業できた
登校時間や通学ルート、制服が変わっても、昔の友人や近所の人には詳しい事情を話すことなく卒業できました。私は周囲の人に嘘をつき続けて、卒業したのです。
人生で初めてあんなに嘘をつきましたが、自分を守るための嘘ならどんどんついていきましょう。人には誰しも、知られたくないことがあるのですから!
あまり人の目を気にしてばかりいると、自分が本当にやりたいことを見失ってしまいます。これを機に、周りの目を気にしない練習を始めてみるといいかもしれません。最初はつらいですが、慣れてきたらこちらのものです。
当ブログでは他にも不登校について経験に基づいた記事を書いていますので、ぜひカテゴリの「生きづらさ」から「不登校」へ飛んでみてくださいね。
それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました(*’▽’)
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