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【不登校】子どもがゲーム三昧でも取り上げないでほしい【元不登校児より】

不登校
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不登校の子どもがゲームばかりしていると、保護者の方は心配になってしまうと思います。起きている間、わが子がゲームばかり……という状況は、不登校になった子どもにとってあり得るシチュエーションです。
ですが、不登校の子どもからゲームを取り上げるのはやめてあげてほしいな、という願いを込めて、書きます。そもそも、ゲームを取り上げたところで不登校の子どもの状態は改善するどころか悪化しますよ。
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ゲームは確かにデメリットもある

普段ゲームをしない人にとっては、ゲームというものにあまり良いイメージを持っていない人が多いと思います。
長時間ゲームばかりしていると確かに視力悪化という悪影響が出ることは指摘されています。中には勉強が疎かになるという人や、頭が悪くなる(真偽はともかく)と主張する人さえいますね。
また、子どもの頃からゲームばかりしていると他の遊びをしなくなるかもしれません。それほど、子どもを夢中にさせるものです。
ですが、そのデメリットを上回るほどのメリットがゲームにある場合、「子どもがゲームばかりしている」と悲観する必要はどこにもないかもしれません。
以下では、不登校児からゲームを取り上げないでほしい理由をお話します。

ゲームが子どもに与えるメリット

友達付き合いがしやすくなる

まず、ゲームというものは子どもにとって「みんながやっているもの」かもしれません。
例えば某インクで塗り合うゲームなんかは私も大好きですが(笑)小学生の間でも大ブームですよね。

つまり、ゲームは子どもたちの間の共通言語になるということです。ゲームという共通言語があると、子どもたちはコミュニケーションを取りやすくなります。

また、通信ゲームなら家にいながら一緒に遊ぶこともできますよね。ネットワーク技術の発達で、離れていても一緒に遊ぶことができます。
もしかすると今後、不登校の子どもが友達付き合いをする上で大活躍するツールになるかもしれません。
そう思うと、昔の子どもたちが公園でサッカーをして遊んだのと同じですよね。

子どもにとっての命綱かもしれない

不登校の子どもの中には学校に行けないことで罪悪感を抱えていたり、自分を責めていたり、生きることに前向きになれない子どもがいます。親の前では明るく振舞っていても、心の中まではわかりません。
残念ながら、夏休みが終わる9月1日に子どもの自殺率が高いことは有名ですよね。
そんな子どもにとって、ゲームの存在は「明日生きるための命綱」になっているかもしれません。

ゲームに救われた私の体験談

ここからは私の体験談です。
私は高校生の頃に不登校を経験しました。学校に通えなくなり、適応障害と診断された私は、家に閉じこもるようになりました。
外界との接触を完全に断っていた状態です。友達と会ったり話すことも避けていました。
そんなときに私を救ってくれたのが、どうぶつの森というゲームです。当時は3DSでしたが、今ならSwitch版が人気ですよね。

私はゲームの中でどうぶつたちと会話をして、何気ない日常を過ごしました。といっても長時間やっていたわけではなく、長くても一日一時間程度です。
当時ふさぎ込んでいて、生きることに絶望していた私に、ゲームが与えてくれたのは生きる喜びや希望でした。
・明日が来るのが楽しみになった
・生きていくのも悪くないと思えた
・家族との雑談にも喜びを見出せるようになった
こんなふうに、変わることができたのです。あれから10年以上経った今でも大切な思い出で、ゲームに関わったすべての人にとても感謝しています。

長時間ゲームをする子どもとどう向き合うか

エネルギーを充電中だと思って見守る

ゲームを取り上げることはよくないと分かっていても、子どもが長時間ゲームをしていて心配になってしまう。そんな状況になることもありますよね。

私は、最初のうちは見守ってあげるべきだと思います。
というのも、ゲームをすることで子どもは生きるエネルギーを充電しているようなものだからです。現実と向き合うために必死で現実逃避をしている状態、といえばいいでしょうか。
生きていることが苦痛なレベルまで気持ちが落ち込んでしまうと、人は現実逃避をすることでなんとかバランスを保とうとするのだと思います。

個人的には、昼夜逆転までいかなければ大丈夫だと思います。昼夜逆転してしまうと健康面でもその後の社会生活のためにもよくありませんよね。生活リズムが崩れすぎないように声掛けなどを意識しつつ、見守ってあげてください。

他の趣味を一緒に探す

もし可能そうなら、ゲーム以外の趣味を見つけてあげるとそちらに興味が傾くかもしれません。子どもがゲームしかしないのは、もしかしたらゲーム以外に面白いものを知らないからかもしれません。
子どもにとって見えている世界はとても狭いものです。世界を広げてあげるつもりで声を掛けたり外へ連れ出してみたりしてください。

なんでもない趣味が将来の仕事につながる可能性もあります。
例えば不登校経験を持つ吉藤オリィさんは折り紙が好きだったことからロボットを作るようになりました。

不登校の子どもは、学校に行っている子どもよりもたくさんの時間があります。学校に行けないのなら、せっかくならいろんな趣味を教えてあげて、学校以外の面白いものを紹介してみてあげてください。

すぐに不登校の状況が改善されるとはいかずとも、生きることを諦めない子になってくれると思いますよ。

ゲームは生きる手段になる

近年、eスポーツ選手やYouTuberといった職業が出てきて、ゲームをしてお金を稼ぎ生きている人たちがたくさん出てきました。たかがゲームと思わず、「ゲームが将来子どもの生きる手段になるかもしれない」という可能性を潰さないようにしてあげてください。

それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました。

最後に、私と同意見の方のリンクをご紹介します。

不登校新聞さんが児童精神科医の方に取材したものです。こちらの記事は「子どもが主体となってゲームの約束事を決めておく」という提案がされています。
参考にしてください。

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