「不登校の子にできることを知りたい」
「不登校の知り合いにどう接すればいいか悩んでいる」
「自分が不登校だけど、親にこんな扱いをされるのはあるあるなの?」
今回は高校生の頃に不登校を経験した管理人が、当時親にされたことを思い返してみて「これは嬉しかったな」「助かった」と感じたこと、逆に「これは嫌だったな」と感じたことを挙げていこうと思います。
今不登校のお子さんがいる人も、自分自身が不登校の人も、ぜひ読んでみてくださいね。
もくじ
親にされて嬉しかったこと
共感してもらえた
一番嬉しかったのは、学校に行きたくない理由についての話を具体的に親へ打ち明けた時に「それは学校に行くの辛いよね」と共感してもらえたことです。
不登校は、一人ぼっちで強風の中、崖っぷちで立っているような心理状態です。そんなときに信頼する両親が、否定でも肯定でもなく「分かるよ」と言ってくれたことは、間違いなく救いになりました。
すごく心が軽くなって、涙が出たことを覚えています。
つらい思いを分かってくれる人がいるというだけで、救われます
自分の状況について話す時に代弁してくれた
不登校の時はとにかく自分に自信がありませんでした。そして自分のことがとても大嫌いでした。
そんな時に学校や病院の先生に今の状況について尋ねられても、私は素直に答えられませんでした。とにかく自分が惨めで、少しでも自分の話をすると泣いてしまうような心情だったのです。黙ってしまうことが多かったです。
そんなとき、同席していた母が「最近は家でこうして過ごしています」などと、踏み込みすぎない程度に話を代弁してくれました。
素直な意思疎通が難しかった当時、大変助かりました。
担任からの電話に出てくれる
不登校あるあるとして「学校の担任から家に電話がかかってくるとビクビクする」というのがありますが(私調べ)、担任からの連絡事項を仲介してくれたのが助かりました。
心理状態として、担任からの電話に自分で出ることはとても難しかったです。とにかく学校にまつわるもの全てに拒否反応が出ていたので……。
当時の私は高校生で、高校生にもなって親に頼るのは少し恥ずかしかったですが、学校と自分の架け橋になってくれたことがとても助かりました。
親にされて嫌だったこと
「自分の方がつらい」と主張された
不登校に苦しんでいた当時、母もメンタル的にダメージがきていたようでしたが、時々「あなたのせいで私はこんなにもつらい」と主張されてかなり私もつらかったことがあります。
今思えばそりゃ子供が不登校になったらつらいと思いますが、八つ当たり気味に「あなたのせいで私はこんなにつらい!どうしてくれるの!」と言われたのは今でも結構ショックが大きいです。
できれば、私のことなど家に放っておいて母には母の人生を謳歌してほしかったのですが、心配してくれるあまり過干渉気味だったと思います。(ありがたいことではありますが、度を過ぎるとお互いつらくなるだけですね……)
「帰ってきてもいいよ」と言ってもらえなかった
私は無理をして学校に通っている期間も長くありましたが、あまりにも学校に行くのがつらくて朝家を出てから駅にたどり着くまでの間に泣きながら電話をかけていたことが何度もありました。
しかし、どんなに「つらい。帰りたい」と訴えても、「せっかく家を出たのだから、行って来なよ」としか言ってもらえず、行き場を失ったような気持ちになってしまいました。
確かに「行って来なよ」で背中を押してもらえた時もありましたが、下手をしたらそのまま高所から飛び降りてしまうような危うさもある言葉です。
一度で良いから「帰ってきてもいいよ」と言って欲しかったな、と時々思います。
親戚(祖父母)に対して不登校を隠された
私から見て祖父母にあたる人たちに不登校であることを隠されていて、帰省時は「元気に学校に通っている」設定になっていました。
できれば、自分のいないところで不登校のことを打ち明けていてほしかったし、学校の話題は避けるように話しておいてほしかったです。
不登校児は親の感情を敏感に感じ取る
以上、親にされて嬉しかったことと嫌だったことを3つずつ挙げました。総じて言えるのは、不登校児は親の感情を敏感に感じ取っているということ。
ですが、親と子の人生は別物です。干渉しすぎず、しかし冷たすぎないように適度な距離感を保っていられるといいですね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました(*’▽’)
コメント