就活うつ病を経験して、その後どうなったのか。そんな疑問にお答えします。
私は大学4年生のときに就活をきっかけにうつ病になり、就活をして内定をいただくも内定を辞退。そのままひきこもりになりました。その後、うつ病はまだ完治していませんが、ひきこもりを2年目で脱却できたきっかけについて体験談と合わせてお話したいと思います。
ちなみに、今は社会復帰してそこそこ元気に暮らせていますよ!
もくじ
就活でうつ病になり、自信を失ってしまう
私は就職活動の真っ最中にうつ病になりました。よくある就活うつというやつです。ちょうど時期的にもタイミングが悪く、世の中が混乱して、求人が減っている年のことでした。
なかなか内定をもらえず、私は就活を続けることができなくなって、次第に家にひきこもるようになりました。(結果的に言えば内定はいただけたのですが、辞退しています)
ひきこもり生活の始まり(うつ診断前)
うつの診断をもらう前から私はひきこもるようになっていました。
同居していた両親から「就活はどうするの」と時々厳しい目を向けられることがあり、そのプレッシャーも相まって私は「就活をしていない私は、存在してはいけないんだ」と思うまでに追い詰められることに。
その頃は就活をしていない罪悪感から、家にひきこもりながらも毎日家事をしていました。しかし、料理をしていても掃除をしていても涙が出てくる始末……。
そんなとき、見かねた友人が「うちにおいでよ」と一人暮らしの家に誘ってくれました。そこで私は初めて家を出て、両親の目が無い場所で少しリラックスできるようになりました。優しい友人がいてよかったです。(圧倒的感謝…!!)
メンタルクリニックに通うことになったきっかけ
友人の一人暮らしの家でお世話になっているとき、「良かったら私のバイト先に来ない?」と友人がバイトに誘ってくれました。
バイトの内容は事務作業が中心で、接客は控えめ、家からも通いやすい立地でした。しかも、もし来年から働くならそれまでの間のリハビリと思ってくれていいという好条件。
こんなにありがたい誘いはないと思い、「ぜひ面接を受けさせてほしい」と返事をしました。
ですが、ここで事件が起きたのです。
準備を万端に済ませた面接当日、私はベッドから起き上がれなくなってしまったのです。どう頑張ろうとしても涙が出て、全身の力が抜けてしまいます。
これは……以前経験した「適応障害」の症状と同じだ……。
そう悟った私は、なんとか面接直前に友人に連絡を取り「申し訳ないけれど、今日は動けそうにないので面接を辞退させてほしい」と頼みました。当たり前ですが結局バイトのお誘い自体が無かったことになりました。
そして下った診察結果は「うつ病」でした。なんとなく覚悟していたので、ショックは特にありませんでした。
診断をもらってから療養生活へ
病名を与えられたことで「ああ、休んでいいのか」とようやく思えるようになった私は、家に戻り、両親に事情を話しました。そこでようやく「ゆっくりするといいよ」と声をかけてもらい、やっと家が心の休まる場所になったように思います。
そこから療養生活の始まりです。動けない・寝たきりの日も多かったですが、可能な日は散歩に行くようにして外に出るように心がけていました。治療をすることが今の仕事だ!と意識することで、なんとか気持ちを保つことができました。
休学や留年はしなかった
学費の面で両親に迷惑をかける気持ちにはなれず、休学・留年という手は取りませんでした。そもそも4年間でしっかり卒業したいという思いが強く、全く選択肢に入れていませんでしたし、そもそも「休学・留年したからといってその間に就職ができるとは限らない」と思っていました。(結果的に卒業間近で、滑り込むように内定はいただけたのですが……。)
以前適応障害を経験したことから精神の病気は長期戦だということがよくわかっていたので、その経験から「休学・留年しない」と決断したという理由もあるかもしれません。
卒業してから、就労移行支援に通い始めた
その後、家でひきこもりながらも私は「どうしたら社会復帰できるだろう?」と毎日のようにググっていました。ググる力ってこういうときに大事だな、と思います。
スマホがある時代に生まれてよかった!
ひきこもりでも情報にアクセスできるのは大きいですよね……。
そんなときに見つけたのが、就労移行支援という選択肢です。
就労移行支援を利用して、ひきこもりから脱却する
就労移行支援とは、何らかの障害を持つ人が働くために通う場所です。就労を目的とした施設なので、内定先が決まったら卒業、決まるまでは通い続けられます。(なお、期限は2年間と決められています)
私はうつ病という精神障害を持っていたので、対象の就労移行支援施設に通う資格を持っていました。
なお、就労移行支援について詳しくはこちらの記事をどうぞ。
ほぼひきこもっていた生活から脱却することができたのは、就労移行支援のおかげと言っても過言ではありません。
自分のできるペースに合わせて、週3日から通うことができたのがとてもありがたかったです。
ひきこもりから立ち直るきっかけはたくさん用意されている
精神疾患やひきこもりが社会問題になっている今、そこから立ち直るきっかけはたくさん用意されています。
私のように障害を持っていた場合は就労移行支援を利用するのがおすすめです。
私が通っていた就労移行支援の事業所「atGPジョブトレ」のサイトはこちらです。
(※無料で見学ができますよ!)
障害を持っていないけどひきこもりだ、という場合はサポステやNPO法人などの選択肢があります。
サポステ(厚生労働省の管轄)のリンクはこちら。
NPO法人については各地域でさまざまな施設が用意されているので、「地域名+ひきこもり支援」などのキーワードでググって探してみてくださいね。
おわりに
ひきこもるきっかけは様々あると思いますが、自分一人の力や家族の力だけで立ち直るのはかなり難しいと、経験してより強く思います。
そのため、他人からのサポートを受けられる施設に通うなどして、少しずつ社会復帰のリハビリをしていくのがいいのではないでしょうか。
私の場合は、それが就労移行支援の事業所だった、というお話でした。
自分に合ったサポートが見つかるといいですね!
それでは、最後まで読んでくださりありがとうございました(*’▽’)
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